名著「夜と霧」の著者フランクル先生の講演録だけあって心に染み入るエピソードばかり。
人間の価値というものは、その人生で成し遂げた業績や生物学的な子孫の有無などが決まるわけではない。
その人の置かれた環境、本人ではコントロールのしようがない不幸や逆境の中では輝かしい業績など望めないこともある。それをアウシュヴィッツの収容所を奇跡的に生き延びた著者は痛いほど知っている。
だからこそ、難病に冒されて死に赴く瞬間まで気高く振る舞った患者や収容所の中で自分の人生に誇りを持って亡くなった人々を引き合いに「それでも自分の人生を肯定的に捉えまわりを気遣うことができる」人間の気高さを讃える。
人間というのは磁石に似た性質があって、強い磁石がずっと接しているとまわりの鉄が磁気を帯びるが如く、まわりの人に影響を与えることができる。良い人間は良い影響を悪い人間は悪い影響を与えるだろう。
どんな星のもとに生まれるかどうかは人間にはコントロールできないが、自分の振る舞いを良いものにして周りの人たちに良い影響を与えようとするかどうかは自らコントロールすることができる。フランクルはこの本を通じてそう明るく語りかけてくれる。
親ガチャとか色んな悲観的な言葉に苛まれている人にこそぜひ読んで欲しい。
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それでも人生にイエスと言う 単行本 – 1993/12/13
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ナチスによる強制収容所の体験として全世界に衝撃を与えた『夜と霧』の著者が,その体験と思索を踏まえてすべての悩める人に「人生を肯定する」ことを訴えた感動の講演集。
- ISBN-104393363604
- ISBN-13978-4393363607
- 出版社春秋社
- 発売日1993/12/13
- 言語日本語
- 寸法19.5 x 13.8 x 1.7 cm
- 本の長さ224ページ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
無意味感・空虚感をこえて、病気・障害・苦境をこえて、アウシュヴィッツをこえて、「夜と霧」をこえてのメッセージ。ナチスの強制収容所から解放された翌年、ウィーンの市民大学で、その体験と思索を語った講演集。
著者について
[ヴィクトール・E・フランクル]
1905年ウィーンに生まれる。ウィーン大学医学部神経学・精神医学教授。その間、ウィーン・ポリクリニック神経科部長を務め、またアメリカの合衆国国際大学、ハーバード大学、ダラス大学などでも講義。世界の27大学から名誉博士号を授与される。フロイト、アドラーの後を受けて、ウィーン第三学派と称されるロゴセラピーを創始し、実存(ないし人間性)の立場に立つ精神療法を唱えた。ナチスの強制収容所における体験記録『一心理学者の強制収容所体験』(『夜と霧』霜山徳爾訳、新版・池田香代子訳、みすず書房)をはじめ、著書『それでも人生にイエスと言う』(山田邦男・松田美佳訳)『制約されざる人間』『意味への意志』他(以上、山田邦男監訳、春秋社)。『時代精神の病理学』(宮本忠雄訳)『精神医学的人間像』(宮本忠雄・小田晋訳、ともにみすず書房)など、その31冊の著書は、日本語、中国語、ロシア語を含め24カ国語で出版されている。1995年ウィーン大学で最後の講義を行い、1997年に心臓病で没する。
[山田 邦男]
1941年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。現在、大阪府立大学名誉教授。人間学・人間形成論専攻。著書に『フランクルを学ぶ人のために』(編著、世界思想社)、訳書に、フランクル『それでも人生にイエスと言う』(春秋社)など多数。
[松田 美佳]
1905年ウィーンに生まれる。ウィーン大学医学部神経学・精神医学教授。その間、ウィーン・ポリクリニック神経科部長を務め、またアメリカの合衆国国際大学、ハーバード大学、ダラス大学などでも講義。世界の27大学から名誉博士号を授与される。フロイト、アドラーの後を受けて、ウィーン第三学派と称されるロゴセラピーを創始し、実存(ないし人間性)の立場に立つ精神療法を唱えた。ナチスの強制収容所における体験記録『一心理学者の強制収容所体験』(『夜と霧』霜山徳爾訳、新版・池田香代子訳、みすず書房)をはじめ、著書『それでも人生にイエスと言う』(山田邦男・松田美佳訳)『制約されざる人間』『意味への意志』他(以上、山田邦男監訳、春秋社)。『時代精神の病理学』(宮本忠雄訳)『精神医学的人間像』(宮本忠雄・小田晋訳、ともにみすず書房)など、その31冊の著書は、日本語、中国語、ロシア語を含め24カ国語で出版されている。1995年ウィーン大学で最後の講義を行い、1997年に心臓病で没する。
[山田 邦男]
1941年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。現在、大阪府立大学名誉教授。人間学・人間形成論専攻。著書に『フランクルを学ぶ人のために』(編著、世界思想社)、訳書に、フランクル『それでも人生にイエスと言う』(春秋社)など多数。
[松田 美佳]
登録情報
- 出版社 : 春秋社 (1993/12/13)
- 発売日 : 1993/12/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4393363604
- ISBN-13 : 978-4393363607
- 寸法 : 19.5 x 13.8 x 1.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 5,689位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1位ドイツのエッセー・随筆
- - 7位死生観
- - 10位精神医学ノンフィクション
- カスタマーレビュー:
著者について
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イメージ付きのレビュー

5 星
人生に立ち向かう態度が人生の価値を指し示す
名著「夜と霧」の著者フランクル先生の講演録だけあって心に染み入るエピソードばかり。人間の価値というものは、その人生で成し遂げた業績や生物学的な子孫の有無などが決まるわけではない。その人の置かれた環境、本人ではコントロールのしようがない不幸や逆境の中では輝かしい業績など望めないこともある。それをアウシュヴィッツの収容所を奇跡的に生き延びた著者は痛いほど知っている。だからこそ、難病に冒されて死に赴く瞬間まで気高く振る舞った患者や収容所の中で自分の人生に誇りを持って亡くなった人々を引き合いに「それでも自分の人生を肯定的に捉えまわりを気遣うことができる」人間の気高さを讃える。人間というのは磁石に似た性質があって、強い磁石がずっと接しているとまわりの鉄が磁気を帯びるが如く、まわりの人に影響を与えることができる。良い人間は良い影響を悪い人間は悪い影響を与えるだろう。どんな星のもとに生まれるかどうかは人間にはコントロールできないが、自分の振る舞いを良いものにして周りの人たちに良い影響を与えようとするかどうかは自らコントロールすることができる。フランクルはこの本を通じてそう明るく語りかけてくれる。親ガチャとか色んな悲観的な言葉に苛まれている人にこそぜひ読んで欲しい。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入

名著「夜と霧」の著者フランクル先生の講演録だけあって心に染み入るエピソードばかり。
人間の価値というものは、その人生で成し遂げた業績や生物学的な子孫の有無などが決まるわけではない。
その人の置かれた環境、本人ではコントロールのしようがない不幸や逆境の中では輝かしい業績など望めないこともある。それをアウシュヴィッツの収容所を奇跡的に生き延びた著者は痛いほど知っている。
だからこそ、難病に冒されて死に赴く瞬間まで気高く振る舞った患者や収容所の中で自分の人生に誇りを持って亡くなった人々を引き合いに「それでも自分の人生を肯定的に捉えまわりを気遣うことができる」人間の気高さを讃える。
人間というのは磁石に似た性質があって、強い磁石がずっと接しているとまわりの鉄が磁気を帯びるが如く、まわりの人に影響を与えることができる。良い人間は良い影響を悪い人間は悪い影響を与えるだろう。
どんな星のもとに生まれるかどうかは人間にはコントロールできないが、自分の振る舞いを良いものにして周りの人たちに良い影響を与えようとするかどうかは自らコントロールすることができる。フランクルはこの本を通じてそう明るく語りかけてくれる。
親ガチャとか色んな悲観的な言葉に苛まれている人にこそぜひ読んで欲しい。
人間の価値というものは、その人生で成し遂げた業績や生物学的な子孫の有無などが決まるわけではない。
その人の置かれた環境、本人ではコントロールのしようがない不幸や逆境の中では輝かしい業績など望めないこともある。それをアウシュヴィッツの収容所を奇跡的に生き延びた著者は痛いほど知っている。
だからこそ、難病に冒されて死に赴く瞬間まで気高く振る舞った患者や収容所の中で自分の人生に誇りを持って亡くなった人々を引き合いに「それでも自分の人生を肯定的に捉えまわりを気遣うことができる」人間の気高さを讃える。
人間というのは磁石に似た性質があって、強い磁石がずっと接しているとまわりの鉄が磁気を帯びるが如く、まわりの人に影響を与えることができる。良い人間は良い影響を悪い人間は悪い影響を与えるだろう。
どんな星のもとに生まれるかどうかは人間にはコントロールできないが、自分の振る舞いを良いものにして周りの人たちに良い影響を与えようとするかどうかは自らコントロールすることができる。フランクルはこの本を通じてそう明るく語りかけてくれる。
親ガチャとか色んな悲観的な言葉に苛まれている人にこそぜひ読んで欲しい。
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2022年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は旦那を亡くして、どう生きていけばいいのかと思っていた時に、この本を読みました。これからを生きていく為の一家に一冊の本です。
2022年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の人生が無意味なように思えるのなら、この本をお薦めします。
2020年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人は、自然界があって存在することができるため ( 酸素、水など )、
生存を前提に問いを進めるのであれば、
「自然界は何を望んでいるか」という問いを明確にしたのちに、
「人生は何を望んでいるか」という問うことが前提であろう。
何度も問いを続け、練り直し、経験し続けることで、
それは明確になっていくと思われる。
自然法則 ( 客観的側面 ) と自身の価値観 ( 主観的側面 ) の外延を拡張し、掘り下げていく中で、
人の人生に死、苦悩は内含 ( 含意 ) されていると認識することで、
問いに対する明確な自らの姿勢のヒントが得られるのかもしれない。
また、諸資本主義内で生じる生存バイアス ( 権力、劣等感など ) から、
自身の心理状態を客観視することでも、自らの姿勢を拡張できるのかもしれない。
-- 心理、生理の推移 (「夜と霧」で疑似体感できる )
・死、苦悩への恐怖、これらの受け容れ
・無価値、無感覚
・一瞬の快楽、期待、落胆、開放、失望、小さな希望
本書では、
著者の主観的な考察としての局所的な諸価値観を提唱している。
これらは自らの価値観を明確する上で、参照程度にもっておくと役に立つのかもしれない。
簡単にまとめておく。
1 人生に内包されている事象に対する受容と寛容の姿勢、損切りラインとその後の行動を明確にする
・死、苦悩、老いを受け入れ、長期的な小さな希望と好奇心の姿勢
・ポートフォリオ戦略などを用いた損失の分散
2 ステークホルダーへの姿勢と行動を明確にする
・自然界、人、資本主義という諸集合体に対する自身の姿勢と行動を明確化する
・利害の対称性の明確化 ( ミル自由論、ハンムラビ法典 )
3 自身の価値観とニーズを明確にし、1、2の姿勢と共に実践する
生存を前提に問いを進めるのであれば、
「自然界は何を望んでいるか」という問いを明確にしたのちに、
「人生は何を望んでいるか」という問うことが前提であろう。
何度も問いを続け、練り直し、経験し続けることで、
それは明確になっていくと思われる。
自然法則 ( 客観的側面 ) と自身の価値観 ( 主観的側面 ) の外延を拡張し、掘り下げていく中で、
人の人生に死、苦悩は内含 ( 含意 ) されていると認識することで、
問いに対する明確な自らの姿勢のヒントが得られるのかもしれない。
また、諸資本主義内で生じる生存バイアス ( 権力、劣等感など ) から、
自身の心理状態を客観視することでも、自らの姿勢を拡張できるのかもしれない。
-- 心理、生理の推移 (「夜と霧」で疑似体感できる )
・死、苦悩への恐怖、これらの受け容れ
・無価値、無感覚
・一瞬の快楽、期待、落胆、開放、失望、小さな希望
本書では、
著者の主観的な考察としての局所的な諸価値観を提唱している。
これらは自らの価値観を明確する上で、参照程度にもっておくと役に立つのかもしれない。
簡単にまとめておく。
1 人生に内包されている事象に対する受容と寛容の姿勢、損切りラインとその後の行動を明確にする
・死、苦悩、老いを受け入れ、長期的な小さな希望と好奇心の姿勢
・ポートフォリオ戦略などを用いた損失の分散
2 ステークホルダーへの姿勢と行動を明確にする
・自然界、人、資本主義という諸集合体に対する自身の姿勢と行動を明確化する
・利害の対称性の明確化 ( ミル自由論、ハンムラビ法典 )
3 自身の価値観とニーズを明確にし、1、2の姿勢と共に実践する
2022年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランクルが強制収容所から解放された次の年に
市民大学で行った3回の講演の翻訳です。
従って,わかりやすい言葉でかかれていること,
彼の考えの全体像が表されていること,から
彼の著作の中ではかなり読みやすい部類になります。
「夜と霧」に続いて読むとよいのではと思います。
市民大学で行った3回の講演の翻訳です。
従って,わかりやすい言葉でかかれていること,
彼の考えの全体像が表されていること,から
彼の著作の中ではかなり読みやすい部類になります。
「夜と霧」に続いて読むとよいのではと思います。
2019年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名からして宗教的な内容を想像してしまいますが、
実社会での生き方に焦点を当て、
彼の考えを明言し、
その裏付けとして実体験を挙げて証明する形で書かれており、
空想で書かれた自己啓発本とは全く違う、
しっかりと揺るがない芯を持った本です。
まず、この本の好レビューを書かれた方々が多いのが同志がいるようで心強い。
自分の気に入ったエピソードを何度か読み返してますが、
いつの間にか水面を広がる波紋のように、他のエピソードからも初めより深い感銘を受ける自分に気づきます。
もうフランクルのファンといっていい!
どんな時でも、
自分が決める精神的自由がそこにあると言うのを中心に、
病気や死、苦悩する事にでさえも
自分の自由意思で意義と意味を持たせることができる、と語る。
そのヴィクトール自身について、
彼が収容されている数年間、
空想し焦がれ、心の支えにしていた、
同じく別所に収監されていた妻を
戦争が終結し解放された時て間もなく病気により亡くしてしまっています。
なんとか生き残ったのに、希望が砕かれ、
絶望に追い討ちがあったかつての自分の状況を振り返り、
自分のことだとは伏せる形で、哀れだとも言っています。
あまりに辛い体験だったからかもしれません。
しかし、夜と霧では、
克服する事が困難だからこそ
精神科医としての使命が奮い立たせるとも言っています。
そして
実際に困難を克服する事で
思想に命を吹き込もうとしたのだと思います。
本には書かれていない辛辣を舐めつくした体現をし、
でも、人間らしさや人間の正しさを見つめる彼の言葉だからこその
誠実さと芯の強さと優しさと明るさが、この本にはある。
それでも人生にyesという本タイトルは、
彼自身のことなのかも知れません。
だから本を通して彼が好きになるし、共感できます。
自分はまた彼の別の本を読むでしょうが
夜と霧を読まれた方は、
是非こちらも読まれる事をお勧めします。
実社会での生き方に焦点を当て、
彼の考えを明言し、
その裏付けとして実体験を挙げて証明する形で書かれており、
空想で書かれた自己啓発本とは全く違う、
しっかりと揺るがない芯を持った本です。
まず、この本の好レビューを書かれた方々が多いのが同志がいるようで心強い。
自分の気に入ったエピソードを何度か読み返してますが、
いつの間にか水面を広がる波紋のように、他のエピソードからも初めより深い感銘を受ける自分に気づきます。
もうフランクルのファンといっていい!
どんな時でも、
自分が決める精神的自由がそこにあると言うのを中心に、
病気や死、苦悩する事にでさえも
自分の自由意思で意義と意味を持たせることができる、と語る。
そのヴィクトール自身について、
彼が収容されている数年間、
空想し焦がれ、心の支えにしていた、
同じく別所に収監されていた妻を
戦争が終結し解放された時て間もなく病気により亡くしてしまっています。
なんとか生き残ったのに、希望が砕かれ、
絶望に追い討ちがあったかつての自分の状況を振り返り、
自分のことだとは伏せる形で、哀れだとも言っています。
あまりに辛い体験だったからかもしれません。
しかし、夜と霧では、
克服する事が困難だからこそ
精神科医としての使命が奮い立たせるとも言っています。
そして
実際に困難を克服する事で
思想に命を吹き込もうとしたのだと思います。
本には書かれていない辛辣を舐めつくした体現をし、
でも、人間らしさや人間の正しさを見つめる彼の言葉だからこその
誠実さと芯の強さと優しさと明るさが、この本にはある。
それでも人生にyesという本タイトルは、
彼自身のことなのかも知れません。
だから本を通して彼が好きになるし、共感できます。
自分はまた彼の別の本を読むでしょうが
夜と霧を読まれた方は、
是非こちらも読まれる事をお勧めします。
2018年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランクルと言えば、ナチス強制収容所の体験をつぶさに記録した『夜と霧』で知られる精神医学者である。本書は、現場の医師として経験したさまざまな出来事を踏まえ、壮絶な収容所体験に基いて語る人生論。いわば『夜と霧』の続編とでも言えようか。
現代は、生きる意味や人生の価値を見失いがちな時代である。そのため快楽の追求に身を委ねる人も多いが、フランクルによればそういうのは誤り。「私は人生に何を期待できるか」ではなく、「人生は私に何を期待しているのか」を問うべきなのだ。日々の生活の中で経験する具体的なこと、たとえば重い病気で苦しんでいるあなたが、今ここにおいてどう行動すべきか。人生のほうから問いを突きつけてくる。あなたはそれに応答しなくてはならない。意味や価値はそこに発生するのである。
死と背中合わせの環境を生き延びたフランクルの言葉には、机上の空論ばかり語る職業的哲学者にない説得力がある。自分のポケットからお金を出して囚人に薬を調達していたナチス親衛隊員の話や、自分の死期を悟った患者が医師の安眠を妨げないよう気配りする話など、本書には真実だけがもつ重みがある。自分の生きる意味がわからず迷っている人には、ぜひ一読をお勧めする次第である。きっと得るものがあるだろう。
現代は、生きる意味や人生の価値を見失いがちな時代である。そのため快楽の追求に身を委ねる人も多いが、フランクルによればそういうのは誤り。「私は人生に何を期待できるか」ではなく、「人生は私に何を期待しているのか」を問うべきなのだ。日々の生活の中で経験する具体的なこと、たとえば重い病気で苦しんでいるあなたが、今ここにおいてどう行動すべきか。人生のほうから問いを突きつけてくる。あなたはそれに応答しなくてはならない。意味や価値はそこに発生するのである。
死と背中合わせの環境を生き延びたフランクルの言葉には、机上の空論ばかり語る職業的哲学者にない説得力がある。自分のポケットからお金を出して囚人に薬を調達していたナチス親衛隊員の話や、自分の死期を悟った患者が医師の安眠を妨げないよう気配りする話など、本書には真実だけがもつ重みがある。自分の生きる意味がわからず迷っている人には、ぜひ一読をお勧めする次第である。きっと得るものがあるだろう。